木の家の?を解決 スッキリコラム

耐震性や寿命など、木の家についての素朴な疑問を分かりやすく解説します!

木の家の耐久性をよくするには?

日本には四季があり、夏は高温多湿、冬はエリアによってはマイナスまで気温は下がり、過乾燥状態になります。また地域にもよりますが、梅雨があったり、台風が来たり、震度3~5程度の地震も頻繁にあります。

日本で耐久性の高い家をつくるには?

1.まずは良い素材を使うこと

若くて安い木材を構造材として使えば家は安く作ることができます。ただ、そのような木材を構造の大切な部分につかうと長い年月の間に木材が反ったり、ひび割れしたり、痩せてしまったりと耐震性能も断熱性能も維持するのが大変です。
 昔ながらの腕の良い大工が作った住宅は、複雑な「仕口」や「継ぎ手」を駆使した「木組み」で家を支えていましたから、木材に多少のヒビ割れがあってもビクともしないし、むしろ木の癖や習性を活かして組み合わせる為、年を経るとより強くなるような家作りとなっていました。
 しかし、最近の木造住宅はプレカット工場で加工された簡易な仕口で組み合わされ、接合強度は主に釘や金具で出す設計となっています。ですから金具や釘が留まっているところがひび割れしたり、痩せたりしてしまうようでは強度を維持を維持するのは大変です。
 また構造材が反ったり、ひび割れしたり、痩せたりしてしまうと、そこら中に隙間ができてしまいます。隙間が沢山できると壁の中に湿気が回り込み、冬の壁内結露の原因となります。そうなると若くて安い木材はより一層反りや狂いが大きくなって・・・。そうして家の寿命を縮める悪循環になってしまいます。

いい素材は、時を経ても長持ちするんだね

2.つぎは部材を濡らさないこと

 湿気を帯びたり濡れたりを繰り返すと、木は腐ったり反ったりしますし、鉄は錆びます。また湿った木材は白蟻の格好の餌となります。ですから、家を長持ちさせる為には極力構造材を濡らさない事が大切です。

・まずは建築中に濡らさないこと

 日本では年間を通して見ると3~4日に1度は雨が降っています。建築中はどうしても部材が雨ざらしになりがちです。タイミング悪く、屋根を葺く前に何度も雨に降られ、床や壁などが雨ざらしになり、ビショビショになってるのをよく建築現場で見掛けます。
 自分の家が建築中にそんなことになったら・・・嫌ですよね。いくら選りすぐりの木材を使用していても、何度も濡れて乾いてを繰り返していると反ったり狂ったりの原因となりますし、金具や釘にとっても悪影響を及ぼします。ですから、昔から国宝や重要文化財のような建物は大改修の際には建物全体を「素屋根」という仮設の屋根で覆ってから施工に入ります。
 家族にとっては我が家も国宝や重要文化財と同様大切なもの。出来る限り濡らさずに施工したいですよね。セキスイハイムの木の家“グランツーユー”は“木の家こそ濡れない工場で作るべき”との考えのもと工場内建築にこだわっています。

・もう一つは、住み始めてから濡らさないこと

 これは結露の問題です。結露には冬に窓などにつく表面結露と壁の中で知らないうちに起こっている壁内結露があります。最近の住宅ではサッシの性能が上がり表面結露は大分、少なくなりましたが、問題なのは壁内結露。壁の中でジワジワと湿気を貯め込み家を傷める原因となります。

■表面結露とは?
空気中の水蒸気が冷たい物に触れることで水になり、水滴として付着すること。例えば、冷えたビールジョッキを暖かい室内に置いていると、ジョッキの表面に水滴が発生しますよね。これが表面結露!
住宅の場合、冬場の窓ガラス等に表面結露が発生し、窓廻りや床がびしょびしょに濡れている様子をよく見かけましたが、最近の住宅ではサッシの性能が上がってきたこともあり表面結露の発生はだいぶ減ってきているようです。

■壁内結露とは?
住宅において厄介なのは、この壁内結露です。壁内結露とは、簡単に言うと壁内部で結露が発生していることです。冬に室内であたためられた空気が壁の中に入り込み、外壁側から冷やされた空気に触れることで水となり、断熱材などを湿らせてしまいます。この現象を防ぐためには、家の隙間を少なくし気密性能を高くしておくことと、室内から壁内への湿気の通過を抑える壁構造にしておくことが重要です。グランツーユーでは、室内のわずかな隙間にも特殊パッキンを使用し、高気密を実現。また、一般的な住宅でよく使われている一般石膏ボードの代わりに、室内から壁内への湿気を大幅に抑える防湿石膏ボードを使用。湿気を通さない工夫を徹底しています。

結露を起こさない家が長持ちのポイントね

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